設計を通じて自身を育てる

金型の設計業務を始めて今年で38年になります。初めは、以前勤めていた会社の金型製作部署で、ダイカスト及び射出成型の金型設計でした。途中で、坂本設計に再就職しプレス金型の設計を行うことになりました。
当初は設計の仕方もアプローチも異なるので、戸惑いました。設計の仕事は、覚えなければならない事、経験しなければ身につかない事も多く、一人前になるのに時間のかかる仕事です。自分が確実に成長しているのだと言う実感を持つことが大事です。
また、設計業務では大きなミスも、小さなミスもつきものです。ミスをして落ちこんでしまうと、仕事も苦しくなり、怖くなっていきます。
同じミスを繰り返さ無い工夫や、ミスをしたときの対処方法の経験を通じ、お客様との信頼関係を築くことが大事です。
お客様から、また仕事をいただけることの喜びをかみしめて、もう少し続けていければと思っています。

設計技術部 MA

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3Dで作り出す喜び

私は建築の世界から、畑違いのこの世界に入り、始めは扱う数字の単位が小さいことに戸惑いました。しかし、物を作り出すと言うことに関して、単位の大きい小さいは関係なかったです。
また、どんな職種でも、出来上がった物で喜んでもらえる人がいるのはありがたいことです。
私の今の仕事は、パソコンで3D形状データを作る事と、そのデータを使用して立体物を製作することです。そのため、仕事によっては、まだ世の中に出ていない形状を誰よりも早く(時には依頼主よりも早く)、目にする事が出来るのはちょっとした特権ですね。
もしかしたら、これを読んでいるあなたも、私たちが作った物を目にしてるかも知れませんよ。

NC技術部 YU

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設計は創造力と想像力

実際に金型を作っている現場では、まだまだ紙の図面が多く、2Dでの設計の需要も少なくありません。また、設計という仕事の性質上、「創造力」が求められるのは当然として、更に「想像力」というものも求められます。金型の構造等、私などはまだ実際に図面を描きながらまとめていく事が多いのですが、 ベテランになると頭にイメージした構造を図面として表現していくそうです。特に2D設計の場合、出来上がったものがどう動くのか、また現場で金型を作る際に、部品の組み付けが実際に出来るかどうかなど、様々な事を頭の中でイメージ検討し設計します。設計をする際の構造的な決まり事、強度的な問題などを理詰めで検討していく部分と、想像力を使って検討していく部分。この2つのバランスがとても面白い仕事だと思います。

設計技術部 SY

 

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苦労はするけど、飽きない仕事

坂本設計は自動車部品金型設計をベースに金型設計技術を活かした商業用発泡モデル作製、個人向け発泡モデル作製、医療補助器具開発など多種多様な仕事をしております。
私が担当している自動車部品金型設計では、同じ様な部品でも、少し条件が変わるだけで全然違う金型になります。そのため、毎回苦労しておりますが、同じ金型になるものは一つもなく、飽きることがありません。
二次元図面を頭の中で三次元化できる方であれば、楽しい仕事だと思います。

設計技術部 SI

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設計って奥深い

私は入社してから3年になります。入社前は、「設計なんて部品を加工できるように部品を配置していくだけ」程度に考えていました。しかし、実際はそう簡単なものではありませんでした。金型をセットするプレス機ごとの仕様、部品の大きさ、金型の強度など、譲れない条件があります。その中で「どうすれば構造を成立させられるか」「どうすればこの2つの条件を両立させられるか」を考えていきます。そんな時、頼れるのは先輩方です。知識、経験をもとに、その金型ごとにアレンジした解決策を提示してくれます。また、私が経験を積み、自分で解決策を考えるようになっても、改善点を挙げてくれます。このように先輩方に教わっていることを、しっかりと身につけ、後進の育成をしたいと思います。

設計技術部 MR

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何屋かわからない、ものづくりの会社

ものづくりにおいて、工業関係だけではなく、幅広い企業へ技術提案ができる会社です。発泡スチロールの機械加工に関しては、軽い素材の大きな形状模型製作を提案でき、持ち運びにも便利で、一般に知られている発泡スチロールと異なる為、お客様にとても驚かれ、喜んで頂けます。他にも、エンタメ業界・某テーマパーク等の飾りの製作や、必要な場合は現場へ行く事もある為、設計業務以外にも楽しめます。また、3Dスキャナーで撮影したデータの修正やアドバイスを行います。最新の機械があれば、必要の無い仕事に思えるかもしれませんが、長年の知識や経験があるからこそ提案ができると思います。そして、SSTグループの活動もあり、他業種で面白い企業との意外なつながりを持っている為、常に色んな学びの場が作れる会社だと思います。

営業部 TK

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取り返しのつかないミスがないように

3DCAD/CAMで3D形状のモデリングを行った時、3DCAD/CAM上で加工シミュレーションを動かしてみた時、加工用のNCプログラムを使って実際に加工してみた時、すべての中で出来上がる形状は少し違ったものとなっています。
そして、それらを繋げて考え、目的の形状を作り出す場合、各ソフト・ハード両方を学ぶ事が必要となってきます。
弊社で行っている切削加工は、材料の塊から不要な部分を取り除いていく除去加工なので、一度材料から削り取ってしまうと後戻りが出来ません。そのため、ミスが発生した時に追加の材料費と、やり直しの加工時間を費やすことになってしまいます。
そのようなムダのないように、勉強には大変多くの時間を費やしてしまうととなりますが、3Dモデリング,NC計算,加工,仕上げ工程など、一貫して行えるように、日々作業に当たっております。

NC技術部 KO

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一流の技術者になりたい

今の職場に移って1年になります。私はSSTに入社するまで金型設計の経験がありませんでした。CADの使い方、図面の読み方、設計手順など初めて知るものばかりでした。先輩からの熱心な指導のおかげで、金型の構造を理解し、CADで作図が出来るようになりました。金型の設計は難しいですが、私の好きな分野であり、一流の技術者になれるように努力していきます。

設計技術部 LO